B型肝炎の治療薬バラクルードとは!服用期間はいつまで?副作用は?|給付金についても解説!

薬と時計とキーボード

B型肝炎を発症すると、バラクルード(エンテカビル)という薬を処方されることがあります。

  • バラクルードという薬は、どのような薬なの?
  • いつまで飲み続けなければならないの?
  • 副作用は出ないの?

このようなバラクルードに関するよくある疑問や、服用にあたって最低限知っておくべきことをまとめました。
また、バラクルードを服用中の方がもらえるかもしれないB型肝炎給付金についても紹介しています。

初めてバラクルードが処方された方、以前から服用を続けている方、どちらの方も必読です!

B型肝炎の治療薬「バラクルード(エンテカビル)」とは?その効果は?

バラクルードとは、エンテカビルという成分を含むB型肝炎の治療薬です。
核酸アナログ製剤という抗ウイルス薬で、日本では2006年に承認され、現在でも標準的な治療薬として使用されています。

バラクルードとは?

バラクルードの効果

バラクルードの効果は、B型肝炎ウイルスの増殖抑制で、B型肝炎ウイルスの増殖を伴う肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患患者に処方されます。

バラクルードの服用期間はいつまで?

おくすり手帳と錠剤バラクルードの服用期間、投与期間は、かなり長期間になります。
いつまで飲み続けるべきかについては、必ず医師の指示に従ってください。理由は次のとおりです。

バラクルードの服用期間はいつまで?

HBs抗原が陰性化するまで服用しなければならない

バラクルードによる治療は、HBs抗原が陰性化するまで継続するのが基本です。

ただし、B型肝炎キャリア(持続感染者)やB型慢性肝炎の場合、バラクルードの投与を継続しても、簡単にはHBs抗原が陰性化しません。むしろ陰性化する事例の方が少ないと言えるでしょう。

そのため、バラクルードは長期にわたって服用を続ける必要があるのです。人によっては一生服用しなければなりません。

バラクルードの服用期間はいつまで?

勝手に服用を中止すると、肝炎が重症化するリスクがある

体調がよくなったからといって、自己判断でバラクルードの服用を中止したり、量を減らしたりすると、肝炎が再燃する可能性があります。

場合によっては、肝炎が重症化し、バラクルードの服用前よりも病状が悪化してしまう恐れもありますので、注意してください。

バラクルードの用法・用量

以下は、参考までの内容です。用法・用量については、必ず、医師に相談の上、医師の指示に従ってください。

バラクルードは、1日1回服用する飲み薬です。
使用量は、症状に合わせて医師が決定しますが、通常は1回あたり1錠です。
食事の影響で薬の吸収率が低下しますので、必ず空腹時(食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前)に服用してください。

バラクルードの禁忌と服用にあたって注意すべき人

バラクルードは、その服用が禁止されたり(禁忌)、服用にあたって注意すべき場合があります。

バラクルードの禁忌と服用にあたって注意すべき人

バラクルードの禁忌(服用が禁止される人)

バラクルードの禁忌(服用が禁止される人)は、過去にバラクルード錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人です。

バラクルードの禁忌と服用にあたって注意すべき人

バラクルードの服用にあたって注意すべき人

次のような人は、バラクルードを慎重に服用する必要がありますので、必ず医師に相談するようにしてください。

  • 腎臓に障害のある人
  • 肝移植を受けた人
  • 非代償性肝硬変の人
  • 抗HIV療法を受けていないHIV感染者
  • 他の薬を投与されている人
  • 妊婦、妊娠している可能性のある人
  • 授乳中の人

バラクルードの副作用

バラクルードは、副作用が出にくい薬と言われていますが、次のような副作用が出ることもありますので注意しましょう。

  • 肝機能障害
  • 投与終了後の肝炎の悪化
  • アナフィラキシー様症状(じんましん、息苦しさ、腹痛、嘔吐、血圧低下など)
  • 乳酸アシドーシス
  • 脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)
乳酸アシドーシスとは
血中に乳酸が蓄積し、血液が酸性化する病気。吐き気、嘔吐、疲労感、過呼吸などの症状が出る。
脂肪肝とは
肝臓に中性脂肪が蓄積される病気。肝炎を発症し、肝硬変に進行する恐れもある。

バラクルードの副作用

バラクルードの副作用によってあらわれる自覚症状

バラクルードの副作用によって現れる自覚症状をまとめると、次のとおりです。
このような症状が出たら、すぐに医師に相談しましょう。

  • 全身のだるさ
  • ふらつき
  • 意識の低下
  • 考えがまとまらない
  • ほてり
  • 白目が黄色くなる
  • 目やくちびるの周りが腫れる
  • 吐き気・嘔吐
  • 声がかれる
  • 呼吸が深く大きくなる
  • 動悸
  • 息切れ・息苦しさ
  • 食欲不振
  • 右上腹部痛
  • 手がふるえる

バラクルードを飲み忘れたときの対処法

薬を飲む女性以下は、参考までの内容です。用法・用量については、必ず、医師に相談の上、医師の指示に従ってください。

バラクルードを飲み忘れてしまったときは、気が付いたときに1回分のみを飲んでください。
決して、2回分まとめて飲んではいけません。
ただし、次に飲む時間が近い場合は、1回分とばして、次の時間に1回分のみ飲みましょう。

バラクルードの値段は?医療費助成も受けられる

バラクルード(ブリストル・マイヤーズ スクイブ製)の値段は、1錠700円ほどです。ただし、後発品であれば、1錠130円ほどのものもあります。

B型肝炎治療のための医療費は、バラクルードなどの薬代も含めて、国と都道府県による医療費助成を受けることができます。医療費助成を受ければ、毎月の医療費の自己負担額を最大でも2万円に抑えることができます。

肝炎治療の医療費助成制度については、次の記事もご参照ください。

関連記事
B型肝炎の治療費はいくら?医療費助成制度の対象や自己負担額は?
B型肝炎の治療費はいくら?医療費助成制度の対象や自己負担額は?
 2023.02.03

バラクルードでB型肝炎治療中なら給付金がもらえるかも

バラクルードでB型肝炎治療中の場合は、一定の条件を満たせば、B型肝炎訴訟によって給付金を受け取れる可能性があります。

バラクルードでB型肝炎治療中なら給付金がもらえるかも

給付金の対象者となる条件

給付金の対象者には、大きく分けて一次感染者と二次感染者がいます。

一次感染者とは、幼少期の集団予防接種等により、直接、B型肝炎ウイルスに持続感染(感染状態が6か月以上継続していること)した人のことです。

二次感染者とは、一次感染者から母子感染(出生前後に母親から感染すること)や父子感染により、B型肝炎ウイルスに持続感染した人のことです。

一次感染者になる条件
  1. B型肝炎ウイルスに持続感染していること
  2. 満7歳になるまでに集団予防接種等を受けていること
  3. 集団予防接種等における注射器の連続使用があったこと
  4. 母子感染(母親からの感染)でないこと
  5. 父子感染(父親からの感染)でないこと
  6. 成人後感染でないこと
  7. その他集団予防接種等以外の感染原因がないこと
二次感染者になる条件
  1. 母親もしくは父親が一次感染者の条件を満たすこと
  2. B型肝炎ウイルスに持続感染していること
  3. 母子感染もしくは父子感染であること

バラクルードでB型肝炎治療中なら給付金がもらえるかも

給付金の金額

給付金の金額は、B型肝炎の病状(病態)や発症時期などによって異なります。
詳しくは下表をご覧ください。

病態発症時期・感染時期
直近1年の診断・治療歴
給付金の金額
死亡・肝がん・重度肝硬変死亡・発症から20年未満3600万円
死亡・発症から20年以上900万円
軽度肝硬変発症から20年未満2500万円
発症から20年以上
直近1年で肝硬変の診断があるか、特定の治療歴がある
600万円
発症から20年以上
直近1年で肝硬変の診断がなく、特定の治療歴もない
300万円
慢性肝炎発症から20年未満1250万円
発症から20年以上
直近1年で慢性肝炎の症状があるか、特定の治療歴がある
300万円
直近1年で慢性肝炎の症状がなく、特定の治療歴もない150万円
無症候性キャリア感染から20年未満600万円
感染から20年以上50万円

バラクルードを服用中の場合は、慢性肝炎以上の病態に当てはまる可能性が高いです。そうすると、発症から20年未満であれば、1250万円以上の給付金が見込まれます。

ただし、発症を予防するためにバラクルードが処方されるケースもありますので、注意が必要です。
バラクルードを服用していたとしても、慢性肝炎などを発症していなければ、無症候性キャリアとみなされます。そうすると、たいていの場合は50万円の給付金となります。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

B型肝炎訴訟で国に給付金を請求するためには、裁判所の手続きが必要です。
自分ひとりで手続きをすることもできますが、専門的なノウハウが必要ですので、手間や時間がかかります。スムーズに手続きするには、法律の専門家である弁護士に依頼する方がよいでしょう。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼することで、次のようなメリットがあります。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

訴状などの書類作成を任せることができる

給付金を請求するには、訴状や証拠一覧などの書類を作成しなければなりません。
これらは、裁判所に提出する書面ですので、法律の専門家である弁護士に任せた方が、迅速に、滞りなく作成することができます。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

必要書類収集のサポートを受けることができる

裁判所には、証拠資料となる血液検査結果や医療記録(カルテ)、公文書など、さまざまな書類を提出します。これらの必要書類を収集するには、医療機関や市区町村役場、場合によっては、卒業した小学校などとも、やりとりしなければなりません。
ご自身で、全てこのようなやりとりを進めると、かなりの労力を要しますが、弁護士がいれば、わからないときにアドバイスを受けたり、医療機関や役所への案内書を作成してもらったりすることができます。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

書類の精査により不備を防ぎ、迅速に給付金を受け取ることができる

集めた必要書類を、そのまま提出するだけでは、内容が間違っていたり、不足があったりします。完璧に集めたつもりでも、医療記録などの記載内容によって、新たな事実が判明し、追加書類を求められることもあります。
その点、弁護士がいれば、提出前に書類を隅々までチェックし、入念に精査しますので、極力、不足書類が出ないように準備することができます。その結果、給付金を受け取るまでの期間を短縮することが可能です。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

裁判所への出廷を任せることができる

裁判所には、平日の日中に出廷しなければなりませんが、普通に働かれている場合には、なかなか日程を調整するのが難しいのではないでしょうか。
弁護士に依頼していれば、弁護士が代理人として、代わりに裁判所に出廷してくれますので、ご自身で出廷する必要はありません。その結果、時間と労力の大幅な節約ができるでしょう。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

給付金の4%分が上乗せで支給される

弁護士に依頼して、手続きをした場合は、給付金の4%分が訴訟手当金として上乗せ支給されます。例えば、弁護士に依頼して、50万円の給付金が支給される場合は、その4%の2万円が上乗せされ、総額52万円が支給されます。

B型肝炎訴訟ならMIRAIOへ!

1 MIRAIOの実績(2023年3月末現在)

  • 相談件数 44,000件以上
  • 提訴件数 9,500件以上
  • 和解件数 8,900件以上
  • 獲得給付金 800億円以上

MIRAIOは、給付金制度が始まった平成24年当時から、他の事務所に先駆けて、B型肝炎給付金のご相談をお受けしてきました。その結果、上記のような豊富な実績が積み重なっています。
そして、多くの案件を扱うことで、さまざまなノウハウが蓄積され、迅速かつ的確な事務処理ができる体制が確立されています。

2 セカンドオピニオンもOK!他の事務所に断られた方のご相談もお受けします!

「他の事務所に相談したところ、給付金の対象外だと言われてしまった・・・」
このようなお問い合わせをいただくことがよくあります。
改めてMIRAIOでお話をお聞きすると、確かに困難なケースもありますが、調査によっては、まだまだあきらめるには早いと思われるケースも多くあります。
あきらめる前に、一度MIRAIOにご相談してみてください。

3 必要書類の収集をしっかりサポート!代わりに取得することも可能!

MIRAIOでは、必要書類収集のアドバイスや案内書の作成だけでなく、医療機関や役所と直接やりとりをして、代わりに書類を取得することも可能です。
特に、病院の医療記録(カルテ)や血液検査結果については、専門的な用語も多く、わかりにくいところがありますので、MIRAIOが直接、病院とやりとりをした方が圧倒的にスムーズに取得することが可能です。

4 医療過誤の相談実績7000件以上!医師との協力体制も

MIRAIOでは、B型肝炎給付金請求を手がける前から、医療過誤(医療ミス)に関する訴訟にも力を入れてきました。その相談実績は、7000件以上にのぼっています。
そのため、医療に関する基礎知識やカルテの読解方法などのノウハウが豊富で、医師との協力体制も充実しています。その結果、診断書やカルテを精査してお客様にとって有利な情報を見つけ出し、さらに医学的な観点を踏まえて主張することが可能です。

5 相談料無料!来所不要!全国から相談受付!

B型肝炎給付金の相談料は、何回でも無料です。
また、電話やWEBでのご相談も可能で、ご来所いただく必要はありません。
万全の態勢で、全国からのご相談をお待ちしております!

6 和解後に病状が進行しても安心!追加給付金の請求も格安でサポート

国と和解をして給付金を受取った後に、B型肝炎の病状が進行してしまった場合には、追加給付金を請求することができます。
例えば、慢性肝炎で1250万円の給付金を受け取った後に、肝がんを発症してしまった場合には、肝がんの給付金3600万円と、受け取った1250万円との差額の2350万円が追加給付金として支給されます。
MIRAIOでは、この追加給付金の請求手続きについて、追加給付金の4%(税込4.4%)という格安の報酬でお手伝いいたします。