B型肝炎訴訟の和解状況を分析!なるべく早く和解する方法とは?

不安げな男性

B型肝炎訴訟を弁護士に頼んでから、すでに1年以上経っています。本当に和解できるのかどうか不安です・・・

安心してください。
弁護士に依頼されて提訴できているのであれば、90%以上の確率で和解が成立するでしょう。

ただし、通常、提訴してから和解が成立するまでに、1年6か月以上かかってしまうのです。

提訴前の準備期間や、和解後の手続きも入れると、弁護士に依頼してから給付金が支給されるまでに、平均で2年ほどではないでしょうか。

ここでは、B型肝炎訴訟の和解状況、和解までの期間、なるべく早く和解するための方法などを説明します。
すでに提訴している方は、これを読んで、実際の状況をご理解いただき、これから準備を始めるという方は、安心して弁護士にご依頼ください。

B型肝炎訴訟とは?

案内する女性B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓の病気です。

B型肝炎ウイルスは、血液などの体液を介して感染します。

主な感染経路は、母子感染(出産前後に、母親から胎児や出生児に感染すること)、父子感染などの家族内感染、輸血、性行為、医療上の針刺し事故などがあります。

また、集団予防接種、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)、ピアスの穴開け、入れ墨、覚せい剤使用などの際に、消毒が不十分な器具を使用することにより、感染するケースもあります。

B型肝炎訴訟とは、幼少期の集団予防接種等(予防接種またはツベルクリン反応検査)によって、B型肝炎ウイルスに感染した方などが、国に損害賠償を請求するための手続きです。

昔の集団予防接種等では、注射器(注射針や注射筒)の回し打ちが横行していました。そのため、子どもから子どもへとB型肝炎ウイルスの感染が拡がってしまったのです。

国は、このような事態を把握できたにもかかわらず、注射器の回し打ちを止めるよう適切な指導をしませんでした。そのため、国の過失が問われ、平成18年には最高裁判所の判決により国の賠償責任が確定しました。

平成24年1月には、B型肝炎の給付金制度が始まり、国による損害賠償は給付金という形で支給されることになりました。

給付金の金額は、B型肝炎の病状などに応じて、50万円から3600万円となっています。

B型肝炎訴訟で和解できる確率は?現在の和解状況は?

法務省の発表によると、2022年1月31日現在のB型肝炎訴訟の原告(提訴した人)は、累計96,974名で、そのうち77,101名と和解が成立しています。

つまり、提訴した人の約8割がすでに和解しているということになります。

◆全国の提訴・和解状況(2022年1月31日現在)

  • 原告数(提訴者数):96,974名
  • 和解成立者数:77,101名

ただし、集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染した人は、43万人以上と推計されていますので、まだまだ全体の20%程度の人しか提訴していないことになります。

なお、最新の提訴件数・和解件数については、次のWEBサイトをご確認ください。
法務省「B型肝炎訴訟 訴訟の状況」

全国B型肝炎訴訟弁護団の和解状況

B型肝炎訴訟弁護団とは、事務所の枠を超えて、B型肝炎訴訟の事件を処理するために集まった弁護士の集団のことです。全国にその拠点があります。

弁護団が発表している、2022年3月7日現在の全国の提訴件数と和解件数は、下表のとおりです。
全体の提訴件数は33,994件、和解件数は29,767件で、提訴した人の85%以上が和解成立していることになります。

◆弁護団による提訴・和解状況(2022年9月1日現在)

  • 提訴件数:34,723件
  • 和解件数:30,497件

法律事務所MIRAIOの和解状況

法律事務所MIRAIOの、2022年4月20日現在におけるB型肝炎訴訟の提訴件数と和解件数は、下表のとおりです。

全体の提訴件数は9,178件、和解件数は8,506件で、提訴した人の90%以上が和解成立しています。

◆法律事務所MIRAIOによる提訴・和解状況(2023年2月7日現在)

  • 提訴件数:9,455件
  • 和解件数:8,939

なお、最新状況については、次のページをご確認ください。
「MIRAIOの実績」

自分の和解状況を確認する方法

ご自身の和解状況を確認するには、ご依頼された弁護士にお問い合わせください。
和解までにあとどれぐらいの期間がかかるか、国との間で何が問題になっているのか、などを教えてもらえるでしょう。

ただし、弁護士も国からの回答がなければ何もわかりません。その場合は、いったん国からの回答が来るのを待ちましょう。

弁護士に依頼されていない場合は、厚生労働省の窓口に確認してみる方法もありますが、個別案件の状況については答えてもらえない可能性があります。

◆厚生労働省 電話相談窓口
℡03-3595-2252(9時~17時。年末年始を除く平日。)

B型肝炎訴訟の和解までの期間

B型肝炎訴訟の和解までの手続きの流れは、下図のとおりです。

提訴してから和解成立するまでに、おおよそ1年から1年6か月、場合によては1年6か月以上かかります。

提訴前の準備期間や和解後の手続きも入れると、弁護士に依頼してから給付金が支給されるまでに、平均で2年はかかります。

B型肝炎訴訟の手続きの流れと所要期間

B型肝炎訴訟でなるべく早く和解するための方法

時間短縮

このように、B型肝炎訴訟で和解するには時間がかかります。
少しでも時間を短縮して、なるべく早く給付金を受け取るには、次のような方法があります。

無駄なく効率的に必要書類を収集する

必要書類の中でも、血液検査結果、診断書、医療記録(カルテ)などの病院関係の書類の収集に時間がかかります。そのため、無駄なく効率的に収集することが重要です。

まず、本人の血液検査を優先するのか、母親の血液検査を優先するのか、もしくは2人同時に検査した方がよいのか、あるいは、検査の前に医療記録(カルテ)を収集した方がよいのか、など、事案によって効率的な方法はさまざまです。

また、医療記録(カルテ)についても、「いつ」の、「どの診療科」の、「どのような種類」の記録が必要かを適切に特定して申請した方が、効率的に収集できます。

なるべく不足書類がないように提訴する

提訴の段階で、必要書類をなるべく完璧にそろえて提出しましょう。

不足書類があると、国から追加資料の提出を求められます。そして、その追加資料を国が確認するために、余分に6か月から1年ほどの期間がかかってしまいます。

このような無駄な時間を費やさないためにも、なるべく不足書類がないように提訴することが重要です。

POINT

結論として、経験豊富な弁護士に依頼することが一番!

このように、効率的かつ不足がないように必要書類を収集することが、B型肝炎訴訟にかかる期間を短縮し、早く給付金を受け取るための近道と言えます。

そのためには、経験豊富な弁護士に依頼して、その弁護士のアドバイスを得ながら書類を収集したり、書類収集自体を、可能な限り、弁護士に任せてしまった方が良いのです。

特に、医療記録(カルテ)や公文書(戸籍謄本、住民票、戸籍の附票など)については、弁護士が代わりに申請した方が、手間も時間も圧倒的に節約できるのです。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

B型肝炎訴訟で国に給付金を請求するためには、裁判所の手続きが必要です。
自分ひとりで手続きをすることもできますが、専門的なノウハウが必要ですので、手間や時間がかかります。スムーズに手続きするには、法律の専門家である弁護士に依頼する方がよいでしょう。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼することで、次のようなメリットがあります。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

訴状などの書類作成を任せることができる

給付金を請求するには、訴状や証拠一覧などの書類を作成しなければなりません。
これらは、裁判所に提出する書面ですので、法律の専門家である弁護士に任せた方が、迅速に、滞りなく作成することができます。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

必要書類収集のサポートを受けることができる

裁判所には、証拠資料となる血液検査結果や医療記録(カルテ)、公文書など、さまざまな書類を提出します。これらの必要書類を収集するには、医療機関や市区町村役場、場合によっては、卒業した小学校などとも、やりとりしなければなりません。
ご自身で、全てこのようなやりとりを進めると、かなりの労力を要しますが、弁護士がいれば、わからないときにアドバイスを受けたり、医療機関や役所への案内書を作成してもらったりすることができます。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

書類の精査により不備を防ぎ、迅速に給付金を受け取ることができる

集めた必要書類を、そのまま提出するだけでは、内容が間違っていたり、不足があったりします。完璧に集めたつもりでも、医療記録などの記載内容によって、新たな事実が判明し、追加書類を求められることもあります。
その点、弁護士がいれば、提出前に書類を隅々までチェックし、入念に精査しますので、極力、不足書類が出ないように準備することができます。その結果、給付金を受け取るまでの期間を短縮することが可能です。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

裁判所への出廷を任せることができる

裁判所には、平日の日中に出廷しなければなりませんが、普通に働かれている場合には、なかなか日程を調整するのが難しいのではないでしょうか。
弁護士に依頼していれば、弁護士が代理人として、代わりに裁判所に出廷してくれますので、ご自身で出廷する必要はありません。その結果、時間と労力の大幅な節約ができるでしょう。

B型肝炎訴訟を弁護士に依頼するメリット

給付金の4%分が上乗せで支給される

弁護士に依頼して、手続きをした場合は、給付金の4%分が訴訟手当金として上乗せ支給されます。例えば、弁護士に依頼して、50万円の給付金が支給される場合は、その4%の2万円が上乗せされ、総額52万円が支給されます。

B型肝炎訴訟ならMIRAIOへ!

1 MIRAIOの実績(2023年3月末現在)

  • 相談件数 44,000件以上
  • 提訴件数 9,500件以上
  • 和解件数 8,900件以上
  • 獲得給付金 800億円以上

MIRAIOは、給付金制度が始まった平成24年当時から、他の事務所に先駆けて、B型肝炎給付金のご相談をお受けしてきました。その結果、上記のような豊富な実績が積み重なっています。
そして、多くの案件を扱うことで、さまざまなノウハウが蓄積され、迅速かつ的確な事務処理ができる体制が確立されています。

2 セカンドオピニオンもOK!他の事務所に断られた方のご相談もお受けします!

「他の事務所に相談したところ、給付金の対象外だと言われてしまった・・・」
このようなお問い合わせをいただくことがよくあります。
改めてMIRAIOでお話をお聞きすると、確かに困難なケースもありますが、調査によっては、まだまだあきらめるには早いと思われるケースも多くあります。
あきらめる前に、一度MIRAIOにご相談してみてください。

3 必要書類の収集をしっかりサポート!代わりに取得することも可能!

MIRAIOでは、必要書類収集のアドバイスや案内書の作成だけでなく、医療機関や役所と直接やりとりをして、代わりに書類を取得することも可能です。
特に、病院の医療記録(カルテ)や血液検査結果については、専門的な用語も多く、わかりにくいところがありますので、MIRAIOが直接、病院とやりとりをした方が圧倒的にスムーズに取得することが可能です。

4 医療過誤の相談実績7000件以上!医師との協力体制も

MIRAIOでは、B型肝炎給付金請求を手がける前から、医療過誤(医療ミス)に関する訴訟にも力を入れてきました。その相談実績は、7000件以上にのぼっています。
そのため、医療に関する基礎知識やカルテの読解方法などのノウハウが豊富で、医師との協力体制も充実しています。その結果、診断書やカルテを精査してお客様にとって有利な情報を見つけ出し、さらに医学的な観点を踏まえて主張することが可能です。

5 相談料無料!来所不要!全国から相談受付!

B型肝炎給付金の相談料は、何回でも無料です。
また、電話やWEBでのご相談も可能で、ご来所いただく必要はありません。
万全の態勢で、全国からのご相談をお待ちしております!

6 和解後に病状が進行しても安心!追加給付金の請求も格安でサポート

国と和解をして給付金を受取った後に、B型肝炎の病状が進行してしまった場合には、追加給付金を請求することができます。
例えば、慢性肝炎で1250万円の給付金を受け取った後に、肝がんを発症してしまった場合には、肝がんの給付金3600万円と、受け取った1250万円との差額の2350万円が追加給付金として支給されます。
MIRAIOでは、この追加給付金の請求手続きについて、追加給付金の4%(税込4.4%)という格安の報酬でお手伝いいたします。