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肝性糖尿病

かんせいとうにょうびょう Hepatic diabetes

肝性糖尿病は、肝性脳症、食道静脈瘤とともに、肝臓疾患の三大合併症と言われています。急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害がきっかけとなって発症し、中でも肝硬変患者の10%が肝性糖尿病を発症するといわれています。
人は炭水化物を摂取すると、それが体内で糖分に転換され、余った分は肝臓でグリコーゲンに変えて蓄えます。この蓄えは空腹時に血糖値が下がってしまう時に再び糖分に転換され、血中のぶどう糖濃度を調節する仕組みになっています。

しかし、肝臓の機能に障害が生じた場合は、ぶどう糖をグリコーゲンに転換する能力も、蓄える能力も低下してしまいます。すると、食事した後、余った糖分はそのまま血液中に流れ込み、血中ふどう糖の濃度が急激に上昇します。逆に、空腹時に血糖値が下がる時、肝臓はグリコーゲンの蓄えがないので、血糖値を正常水準に戻すことができなくなります。このように肝臓は、食後のみならず、空腹時の血糖値にも大きな影響を与えていて、これが、肝疾病の合併症として糖尿病が起こる仕組みです。

  初期肝性糖尿病は目立った自覚症状がないとされています。代表的な症状としては、エネルゲンである糖分が細胞に届かなくなるため、体重の減少がみられます。手足のしびれや、便秘もありますが、特徴的でないため、見過ごされることが多いのです。また、症状が進行し、高血糖の状態が長く続くと、喉と口が渇き、水を沢山欲しがり、小便の回数が増えるなどの症状が現れてきます。
肝性糖尿病の治療方法は、肝硬変をはじめ、急性・慢性肝炎、アルコール性肝障害などの肝臓疾患にともなって起こる合併症なので、元々の肝疾患と糖尿病の両方の治療が必要となります。軽度の糖尿病の場合には、肝機能障害が改善できれば、糖尿病の状態も改善できる場合がほとんどです。
しかし、肝疾患がなかなか改善できないときや、糖尿病が進行している場合には、さらなる合併症の発症や進展を防ぐために、血糖降下薬の投薬やインスリン注射など、普通の糖尿病(一次性糖尿病)と同じ対策をとる場合もあります。
また、食事の摂り方にも細心な注意を払う必要があります。血糖値を急上昇させないために、一度に食べる量を控えたり、糖質が多い食べ物を避けたりすると同時に、血糖値が下がりすぎることを防ぐために、ちょくちょく少量ずつ食べて、空腹時間を長くしないことは非常に重要です。

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