B型肝炎訴訟
よくあるご質問
B型肝炎訴訟について、いただいたご質問を紹介します。
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B型肝炎の母子感染
妊婦はB型肝炎ウイルス検査をしなければいけませんか?
初めての妊娠で、それまでにB型肝炎ウイルス(HBV)検査を受けていない妊婦の方は、必ず受けるようにしてください。
B型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかは、血液検査でHBs抗原を調べることにより、簡単に知ることができます。
妊婦検診でHBs抗原が陽性であることがはじめて分かった人のほとんどは、B型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)であることが分かっています。我が国における妊娠可能な年齢層でのHBs抗原陽性率は、19歳以下で0.23%、20~29歳で0.52%、30~39歳で0.84%であることが分かっています。 HBs抗原陽性であることが分かったら、必ずHBe抗原、HBe抗体の検査を受けるようにしてください。これらの検査は、生まれてくるお子さんのために大切な検査です。
B型肝炎ウイルス持続感染者の母親から生まれた子供への感染のリスクはどのくらいですか?
過去の研究から、HBe抗原陽性のB型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)の母親から生まれた子供は、B型肝炎ウイルス(HBV)の母子感染予防措置を行わないで放置した場合、そのほぼ100%にB型肝炎ウイルス(HBV)が感染し、このうちの85~90%が持続感染状態に陥る(キャリア化する)ことが分かっています。
一方、HBe抗体陽性の母親から生まれた子供では、約10~15%にB型肝炎ウイルス(HBV)の感染が起こりますが、キャリア化することはまれであることが分かっています(ただし、ごくまれに生後2~3ヶ月で劇症肝炎を発症する場合があることが知られています)。
妊婦検診でHBe抗原陽性のB型肝炎ウイルス持続感染者(HBVキャリア)であることが分かった場合でも、分娩直後に適切なHBVの母子感染予防措置を行えば、生まれた子供の95%~97%について、キャリア化を阻止することができます。妊婦検診でHBe抗体陽性のHBVキャリアであることが分かった場合でも、念のために出生直後の児に対してB型肝炎ウイルス(HBV)の母子感染予防措置を行っておくことをお勧めします。
なお、B型肝炎ウイルス(HBV)の母子感染予防には、保険医療が適用されます。
母子感染でも給付金はもらえるのでしょうか?
母子感染であっても、二次感染者の条件に当てはまれば給付金の対象になります。そのためには、お母様が集団予防接種でB型肝炎ウイルスに持続感染されたことを証明する必要がありますので、お母様に関するさまざまな資料を提出する必要があります。
うまくいけば、お母様とご自身のそれぞれが給付金を受け取ることができます。
母子感染ですが、母親は死亡しています。それでも給付金はもらえるのでしょうか。
給付金がもらえる可能性はあります。
母子感染の場合、お母様が集団予防接種でB型肝炎ウイルスに持続感染された一次感染者であることを証明する必要がありますので、お母様に関するさまざまな資料を提出する必要があります。
お母様が亡くなられている場合には、病院に残っているカルテや検査結果などの医療記録を取得して、一次感染者に当てはまるかどうかを確認します。